担任の先生が言った。
「そういや、だてあきおっていたな。。。」
クラスの誰かがつぶやいた。まぁ、こんなことはいつものことだ。ぼくの名前は、伊達明夫。
クラスで忘れられるような印象の小5だ。
みんなと話すことがまずないのですぐに忘れられてしまう。何でもそこそこは出来るから人に聞くこともない。
でも、聞かれることもない。なぜなら、だいたいの人に忘れられているからだ。
今日も何事もなくいつもどおり家に帰ってきた。
「ただいま」
返事がない。やっぱりだ。
親は共働きで2人とも帰るのが遅い。
でも、ぼくはちょっとしたマイブームがある。それは、父の書斎にある小説などの本を読むことである。
ん?こんな本、あったかな。タイトルは扉か。おもしろそうだな。明夫は、その本を手に取った。
「カチャ」
あれ?
なんの音だろう?あっ。本にヒモがついている。
「ゴゴゴゴゴ」
本棚が動いていく。
「うわっ!」
つい、声を上げてしまった。
なんと本棚の後ろには秘密の部屋があったのだ。
こんなのアニメでしか見たことない。
ぼくは、1分くらい放心状態になっていた。
とにかく入ってみよう。
ぼくは、そう思い、秘密の部屋に入っていった。
この部屋は、暗いしほこりがハンパないほど積もっている。あれ?
あかりが見えるぞ。
行ってみよう。
あっ。
行き止まりだ。
そこの天井に小さな穴が空いていてそこから光が線のように1カ所差している。これは!
その先にあったのはさっき仕掛けがついていた本と同じ本だ。
読んでみるか。
ぼくが、本を開けた瞬間、ボンッ
なんだ!?
急にけむりが出てきた。
やっとけむりがひいてきたと思ったら、目の前にひとかげが!
ぼくはさけんだ。
「お。。。。おばけだぁ。。。」
ぼくは、逃げたが先回りされてしまった。
おばけがこう言った。
「正解!!」
「ちょっと、話聞いてくれるかな?」
「は。。。はい」
「じゃあ、話すよ」
俺の名前は、山田ナンダ。きみの先祖の仲間の幽霊で、死んですぐきみのご先祖に封印されたある物と同じときに封印が解けるようになっていたんだ。
「ある物って?」
「ぼくの命を使って封印した大ムカデ。100mくらいの長さで、3mくらいの太さだ」
「でも、なんで一緒に復活を?」
「きみとまた封印することになりました(笑)」
「いやです」
「でも、戦わないと殺されるよ」
「もうきみのこと、殺そうとしているから」
「なんでそうなるの!?」
「きみのご先祖さまときみはそっくりで恨みを晴らそうとしているからだ」
「あっ!」
そこには、人ぐらいの大きさの大ムカデがいた。
「こいつらは大ムカデの手下が。早く倒さないとどんどん仲間を呼ぶぞ」
「どうやって、倒せばいいの?」
「これを使え!」
ナンダから渡されたのは、金色に輝く刀だった。
「これは、封魔刀だ。これでこいつらを倒せる!」
ぼくは、剣道を習っているから得意だが、本当の戦いはもちろんはじめてだ。
「うおりゃー」
かわされた。
「・・・・!?」
後ろに回られた。
もうやられると思ったとき、ナンダがそいつを止めてくれた。
「こいつを切れ!」
「はっ、はい!」
ズバァァ
ムカデが真っ二つになり中からどす黒い血と緑色の玉が出てきた。
つづく(作:熊猫)